数多くいるインフルエンサーの中でも動画投稿、アパレル、飲食など手を広げていて、令和で最も勢いのあるYoutuberヒカルの1冊目の書籍が発売されました。
書籍のジャンルとしては、自己啓発やビジネス書に分類されます。
初版10万部で予約開始をして、予約好調かつ書店からの問い合わせも多かったこともあり、異例の発売前重版5万部を2回行い、20万部からのスタートとなりました。
発売1週間で、さらに5万部の増版が決まりました
Amazonで事前予約で購入しましたが、初版で買えましたよ
この事象だけみても勢いのあるインフルエンサーである裏付けとなりますが、中身はどうなのか気になったので早速、購入して読んでみました。
果たして『何者でもない40代アラフィフ』が読んだときに、刺さる言葉や影響を受けることがあるのか検証した結果は、
2時間で読み切れるビジネス書といったもので、必ず刺さる言葉、参考したいやり方が見つかります
でした。
成功者のマインドを学べる著名人のはたくさんありますが、ここまで身近に感じられるものは少ないと思います。
書籍の所感
分類は自己啓発本になると思いますが、「これを実践すれば、絶対成功する」というスタイルのノウハウ本ではありません。
人には年齢も背景も立場も違うものだから、成功例をトレースしたからと言って、成功できるものではないからです。
夢や目標をかなえる万能のノウハウなんて存在しません。だからまずは1をつかむことが肝心です。
（引用：心配すんな。全部上手くいく。）
本書の中でもこのように言われています。
しかし、いろいろな成功したときの考え方、手法が散りばめられています。
本文にかかれていますが、自分にあったものを取捨選択すること、自分なりに掛け合わせること、オリジナリティを出すことで、ただの真似ごとから自分流の戦術に変えることができると。
何者でもない平凡な会社員だからこそ、試してみたくなる内容が散りばめられてます
2022年の現時点での「ヒカルの思考術、勝ち方のすべて」がここに記載されています。
現時点のとつけているのは、
僕もまだ発展途上だ。だから正解ではない。というか正解なんてない。
そんなの人それぞれだ。
（引用：心配すんな。全部上手くいく。）
と、言っているからです。
マーケティング用語を使っていないけど、弱者の戦略であるランチェスター戦略を語ってたりして、普通に知識と戦術の両方のヒントを手に入れることができます。
ヒントと言っているのは、書いていることが答えではなく、自分にあった戦略に落とし込まないと意味がないから
本書にはいろいろなギミックが込められています。
- カバー写真はAmazon限定、TSUTAYA限定など複数用意されている
- 初回限定版にはオリジナルステッカー付き（Kindle版にはない）
- 背表紙にも箔をいれている（Kindle版では味わえない）
- 章立てのタイトルには、マンガのセリフのサブタイトルがついてる
- 巻末にミニ写真集がついている
価格とマッチしていない手の入れ方であるのには理由がありそうです。
印税は1円もいらないので、その分プロモーションにまわして欲しい
と、動画でも語っていました。
お金をもらうよりもヒカルという存在を知ってほしいとの思いが強いようです。
となれば売れれば売れるほど出版社や本屋の利益につながるので、関係者がWin-Win-Wiinの関係になってます。
ヒカルを知っている人の見どころ
Youtuberヒカルをよくご存知の方であれば、間違いなく読むことをオススメなのは間違いありません。
特にオススメのポイントを5つあげるとすると、
- 60時間にもおよぶインタビューから作られていて考え方が理解できる
- 文章もヒカル口調をよく理解されているので脳内再生が半端ない
- Youtubeでの成功ノウハウ本ではなく、人生に参考できる戦術がある
- 出版という一大イベントのお祭りに参加できる
- ヒカルのことが、もっと好きになる
ですが、やはり一番は動画のテンションで脳内で音声が聞こえてくる文章になっているところです。
いろいろな言葉がある中で、気になったのが
がむしゃらに突っ走るな
ある意味「がむしゃらに突っ走る」を体現されてるように見えていたので、結構、ギャップを覚えました。
書籍を読んでみると、全力でYoutubeをやってきてるのは間違いないが、状況を分析し、必要なものを選択して100％以上のパワーで実行する。
間違っていると思えば即時に撤退し、方向転換してやり直すことができる人です。
考えてみると会社の社長でもあるのだから、普通にPDCAを回せる経営者ってことです。
ヒカルを知らない人の見どころ
ヒカルの動画をほとんど見たことがない人にとっての世間のイメージは、良くない印象が多いと思います。
Youtubeも黎明期からやっていて、運良く売れていったと思われている人も一定数います。
それがどのような戦術によってもたらされて来たのか、当時の頭の中、PDCAの回し方を知ることができます。
弱者のためのランチェスター戦略を実践しているのですが、マーケティング用語なしで語られているので、とても理解しやすいですよ
文章がカチカチに硬いビジネス書を読むのに抵抗を感じるのであれば、これを読むとマーケティングというものを意識せずに、マーケティングのことを学ぶのにオススメの一冊でした。
今日から実行できるレベルアップアイテム3つ
書籍を読んできてた中で、今日から実践できる・実践してみたいと思ったことを3つ厳選しました。
章立ての中の項目で目を引き、内容で引き込まれたものです。
- ノウハウコレクターになるな
- まずは勝てる場所を探せ
- 究極の差別化
あえてピックアップするなら上記の3つですが、選びきれないくらい突き刺さる言葉がたくさんありました。本当なら頭から全部読んでほしいです。
ノウハウコレクターになるな【Chapter2 [08]】
自己啓発本やビジネス書はものすごい数が出版されていて、本屋さんにもたくさん並んでいます。書籍として良書はあるが、「あなたにフィットしている」かは、わかりません。
ただヒントは散りばめられているはずです。なにせ成功している著者だろうし、売れているのには理由があることでしょう。
だからこそじっくり考えて、自分にあわせる工程を踏んで、アウトプットしていく必要があります。
だからこそ
次々に本に飛びつくな、ノウハウコレクターになるな！
成功に結びつく「万能なノウハウ」なんてないからこそ、自分で考えて咀嚼して、アウトプットしてから次に進むべきだと書かれてます。
本は読んだだけ終わらせず、自分なりに咀嚼してアウトプットしてから、次の本に行くようにします
まずは勝てる場所を探せ 【Chapter4 [03]】
仕事で勝つための条件の一つとして、「正面から勝負をしない」ことがあげられます。
例えば、検索エンジンを作ろうとして、Googleに正面から勝負しても絶対勝てないですよね。Yahoo！ですら、自前の検索エンジンをやめて、Googleの検索エンジンをつかっているくらいですから、正面から勝負しないというのもわかるはずです。
だからこそ
あらゆる物事を突き詰めて考え、そこからさらに突き詰める
ところまでやって、勝てる場所を探す必要があります。
すぐ行動に移すのは非常に大事とも言ってますが、正しい場所で正しい努力をしないと勝てないし、目標にもたどり着かない可能性があります。
勝てない場所でも続けていれば、なんとかなると思っていました
自分の勝負ポイントをキチンと探します
究極の差別化 【Chapter4 [07]】
勝てる場所を見つけて、他者との違いを明確にすることで弱者の戦略の常套手段です。
マーケティング戦略的には、ランチェスター戦略という有名な戦略の一つです。
ヒカルは実写版Youtubeを始めるにあたって、周りを見渡すと、「子供も大人も安心して見られる茶目っ気たっぷりの企画」が流行っていたとのことで、「好感度を無視する」という決め事を作ったそうです。
好感度は無関係。その代わりあらゆるすべてのことをエンターテイメントに変えてみせるYoutuber。それが僕のポジション
今では色々なタイプのYoutuberがいますが、当時、それだけ尖った企画をする人が少なく、狙い通り差別化できたそうです。
凡人にも差別化できるところがあるはずで、強みを活かして差別化できるポイントを探します
まとめ
Youtuberヒカルが初の書籍を出しました。
最初で最後の一冊かもと動画では言っていて、現時点で登録者数480万人のチャンネルを運営している考え方を存分に盛り込んだ作品になっています。
「言葉、思考、勝ちの哲学」を知ってみたい人に読んでほしい一冊でした。
Youtuberヒカルを知っている人はもちろん読んで欲しいですが、動画を見たことがない人に是非読んで欲しい作品となっています。
今の彼の立ち位置が、まぐれではなく必然で成り立っていることがわかります。
凡人サラリーマンが、これからの人生を上手く行かせるために、参考になるヒントが散りばめられていて、今日から実践できる内容が随所にありました。
心配すんな。全部上手くいく。
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